はじめに 分析 問題 原因 解決

はじめに
 私は、3年の春から国分寺駅からのバス通学に切り替えた。
今ではもう慣れたが、当初はかなりの使いづらさを感じた事が多くあった。
そこで今回私はこの国分寺駅のバスターミナルという状況に焦点を当て、その問題点を研究してみた。


分析 ー発車バスー
 この国分寺駅発のバスは2つの系統のバスに分けられている。
一つはルネサス経由で小平駅方面に向かうもの、もう一つは小平営業所方面のものだ。
どちらも混む時間帯以外は列があったりなかったりと不確定。
分析 ー地形ー
 この国分寺駅北口の西武バス乗り場は、多少奥まった所に存在している。
右下の道を進むと国分寺駅に行く事が出来る。


西武バスのバスロータリーは、もはや「ロータリー」ではなく「駐車場」といったところである。

・奥に止まっているバスの行き先が見えない。係員の誘導が無いと奥のバスに乗る事は難しい。

・奥まった場所に作ってあるため駅から多少遠い。

・そもそも人が並ぶ想定で作っていないように思える。

・右下の道沿いに1列で並ぶしか無いが、そうすると道沿いの店の前を塞いでしまう形になる。

・すぐそばに西武多摩湖線のホームが見えるにも関わらず、一度JR国分寺駅の改札まで行かなければいけない。

といった使いづらさや問題点を感じる。
問題点

ピーク時(平日8〜9時の間)には、およそ5分に一本バスが出ているにも関わらず常に80メートル程並んでいる。
このルネサス経由の列の内側にムサビ行きの列ができているが、写真の通り見えない。
また、列が長過ぎるため、脇道や店の入り口を塞いでしまう事があるようだ。そのため、バス停にほど近いコンビニはドアの前にコーンとポールを置くなどして対策をしている。

・ルネサスの列ができると、ムサビの列が見えなくなるので朝並ぶ際に列を探す不安感がある
・明確な情報が無いため、「もし行列がムサビ行きのバスだったら乗れないかもしれない」という不安感を抱く
といった問題点がある。



















問題点


・列に関しての案内が一切無いため、「この列でいいのかどうか」という不安感が生まれる。
・違う列に間違えて並んでいたという場合もある。
・5つの系統があるが列誘導が一切無い。良い意味でも悪い意味でも、並べば確実に特定のバスに乗れる列が無くなると、さらにぐちゃぐちゃになる。
といった問題も同時に引き起こしている。












・5つの系統がある割にはロータリーすら無く、ただの駐車場なので、停車してるバスの行き先が見えない。
・また奥のバスの行き先を確認しようとすると、手前にバスが発着することがあるため危険。








問題点の原因

 ①小平方面の列が長過ぎる
「明確な情報が無いため、「もし行列がムサビ行きのバスだったら乗れないかもしれない」という不安感を抱く」

②列が不確定すぎる
「列に関しての案内が一切無いため、「この列でいいのかどうか」という不安感が生まれる」

上記2つは先程の検証で出てきたユーザー経験に関しての問題点である。
ここから考えられることは、
「利用者の中の暗黙の了解、経験則に基づいた不文律が規則になっている」 ということだ。











③の地形が向いていない、ということはこれには当てはまらないが、向いていないからこそ分かりやすい情報による誘導が必要なはずである。




ノーマン風に分析すると、

 

  シグニファイア


  制約



  対応付け



  フィードバック
列に関する何らかの視覚的情報をシグニファイアとすると、それは並んでいる人の客層と列の位置である。だが、どちらも適切なシグニファイアとは言えない。

列の位置に関しては文化的制約と言える。
この文化的制約に頼りながらシステムを使用している状況だが、その文化的制約も不明確である。

対応付けにおいては、そもそも対応するものが存在しないと考えられる。
列の位置とバスの停車位置の対応付けは皆無であり、バスが止まる場所も(ルールがあるのかもしれないが、)利用者からすれば規則性が無いように感じる。

自分が並んだ列からのフィードバックは全く無い。あるとしたらバスが来た瞬間だが、そのバスも自分が乗りたいバスなのか一目では分からない。
 列に並ぶとバスに乗れるという単純なシステムにも関わらず、
概念モデルがきちんと構築されていないことは大きな問題である。













解決策


列整理のために新しいシステムを生み出すのではなく、すでに存在しているユーザー同士での決まり事を明確に定義づける。
そうすることで基準が基準として規定され、利用者の中に概念モデルが成り立つ。

制約にアフォーダンスを加えた形。






















解決策



 列が出来る道路部分に列誘導の標識を書くことで、今自分が何の列に並んでいるのかというフィードバックが得られる。

混雑時は足下が見えづらくなるのでこの表示を5mおきに設置する。

・実際に表示を書く時には複雑な文字はかけないので、ある程度の略称を使用する。

混雑時に一番ユーザーに近い場所で誘導ができるので最も有効な手段だと考える。
























解決策



案内の電光掲示板にのりばを指定して案内する。

これは朝の混雑時というより、昼の閑散期の混乱を避ける為に設置する。
昼間は人が少ないので、大抵、電光掲示板が見える範囲に利用者がいる。そのためこの手段は有効だと言える。
バスが止まる部分に番号を振るなどして定義付けをする。